(厚紙および紙パイプ材)を使用して,人(運転者)が乗った状態で,地上を人力で前進することが可能な乗り物(ペーパービークル)の設計・製作を,数人のグループ(班)に分かれて行います。
その後,完成したペーパービークルで,性能と重さ(人の体重も含む)を考慮して,実際に競技会(直線レース,耐久レース,他)を行い,順位を競います。
使用可能な材料は,紙と接着剤を基本とします。また,設計・製作に必要な所定の工具(電動工具を含む)およびノートパソコンは利用可能です。
これらの材料や工具類は,こちらで用意します。
乗り物の形状および駆動の仕方について,設計方法は自由です。ただし,乗り手の体が直接地面に触れてはいけません。さらに,乗り物自体が地面から完全に離れて(浮いて)しまってもいけません。
さらにこの授業では,毎年独自に特別ルールを設けているため,その条件をクリアする必要があります。
※ 例(昨年度の特別ルール): 「カーブレース」および「材料有効利用得点」
設計・製作作業の過程(作業工程)も,評価の対象になります(この授業の目的は,単にペーパービークルを作って競うだけのものではありません)。
例えば,どのように作業分担や作業手順を決めて作業の効率化を図ったか,また,これまでに受けた授業(材料学,材料力学,構造力学,システム工学,他)から習得した知識を駆使したり,構造解析(FEM)ソフトを活用することによって,どの程度安全かつ合理的な設計を行ったか,等々です。
コンセプトの立案時,構造設計の完成時,プロジェクトの終了時にそれぞれプレゼンテーションを行い(3回),最後に,個別でレポートを提出してもらいます。これらもすべて評価の対象です。
具体的には,自分の考えを言葉や図を用いて,限られた時間の中でいかに相手に理解できるように伝えてアピールするか,また,他のグループが行うプレゼンに対して,疑問点や問題点を探して積極的に質疑応答できるかを評価します。
各グループには担当教員+TA(大学院生)が付き,アドバイスを行います。実験をして材料や乗り物の強さを確かめたいときは,その企画をした上で,担当教員に申し出ることになります。
この授業における担当教員側の役目は,悩ましいところや分からないところを一緒に考えたり,しきりにケチをつけることです。したがって,問題解決のためには,どのような情報が必要なのか,また,どのように課題を設定して取り組めば良いのか,受講生には,自ら考えることが求められます。このような能力を身に着けることは,技術者として必要不可欠です。
なお,今年度のシラバスについては,こちらを参照してください。
また,授業の詳細(公表論文等)については,こちらを参照してください。